疲れた時には美味しい食べ物、飲み物を。(渋谷再戦)
2019年2月27日
渋谷駅に初めて一人で行った時のことを覚えている。
地元の駅から約一時間で渋谷に行けるのに、それまで一度も行ったことがなかったのは、やはり『渋谷=怖いところ』という勝手なイメージがあったからだと思う。濃い化粧をしたお姉さん、サングラスをかけたお兄さんがたくさんいる街だと本気で思っていた。私とは無縁の世界に憧れを1つも持たなかった。
けれども、21歳で渋谷に行かなくてはならない用事ができた。
電車を降りる前に、出口の場所の予習をしていたはずなのに迷う。人の声、靴の音が凄まじいスピードで私の耳に入ってきた。すれ違う人は濃い匂いをしていたことをよく覚えている。
夏であったし自分の中だけの世界が急に開けてしまったため、さらにいうと、すでに長い間歩き回っていたためすごく気分が悪くなった。お手洗いの場所を人に聞こうと思って声をかけても止まってもらえない。駅員さんを見つけて聞きに行こうとしたけど限界でしゃがみこんでしまう。しゃがみこんでも、駅員さんは私に構う暇なんてなさそうだった。多分見えてもいなかったんだと思うし、そう思いたい。その後なんとか歩けるようにまでなり、適当に出た先のデパートで2時間ほど座って休憩をした。
そんな渋谷デビュー戦だったため、都会嫌いになってしまったところがある。今も理由がなければ願って行きたくないところだ。
けど今日、また渋谷に用事があるために、12:30の約束に合わせ、念のためを考え10:30に渋谷に着くように電車に乗った。そして、今ようやくグーグルナビを使いながら目的地を見つけ、近くのカフェに腰を下ろしたのだ。約1時間、渋谷駅周辺をぐるぐると回ってしまうほど、やはり私は方向音痴のようだ。疲労感が。。
そんなこんなで、今、カフェで倦怠感と戦いながらそれでも凛と座っているつもりだ。(都会に負けないように張り合ってしまうのが私の悪癖)
外に出ていたチーズケーキのメニュー表を見て迷わず入った。(疲労も後押しゴリ押し)でもチーズケーキは14時かららしい。残念。。
代わりにリンゴの焼き菓子をいただいた。果肉がごろっと入っていて嬉しい。
お腹が空いていたから、コーヒー味の焼き菓子も頼めばよかったな
店内は柔らかい色のソファー席で、すごく優しい雰囲気。ご年配の方が静かに本を読まれていて、大学生が話をしていて、若いお一人様も多い。
正直、用事に向かうよりも、ここに暫く座ってくつろいでいたいけど、もう少しで出ないといけないのが残念。
渋谷が怖くて、疲れて、もう帰りたい気持ちが強くなっていた時に、美味しいカフェラテと焼き菓子が唯一の味方になってくれた。
嫌な一日で終わらずに済むことが何よりも嬉しい。
shin